まさか、あのテスラ『モデルS』に乗れるとは
全くもって予想していなかった。
テスラ(TESLA MOTORS)と言えば、世界中で
有名なアメリカの電気自動車メーカーだ。
その中でも『Model S』という車種は、凄い車で
停止した状態から100km/hまで、わずか3秒で
加速してしまう。
ちなみに、プリウスなどの普通の乗用車は10秒前後で
日本が誇る、日産GT-Rと同じくらい早い。
GT-Rはエンジン音がうるさいが、テスラ・モデルSは
モーターなので、全く音がしない。
そのためアクセルを全開に踏むと、まるで
ジェットコースターの様に加速し、シートに
押し付けられ、凄まじいGを感じることができる。
と、思わず興奮し熱く語ってしまった訳だが(笑)
ここスウェーデンではそんな凄い車のタクシーに
出くわした。
しかも、たまたま最終日、空港へ向かう途中で。
写真を撮ろうと近づくと、ドライバーに
「興味があるなら、乗っていかないか?」
と言われた。
ここストックホルムの市街から空港までは
電車だと約2,000円、タクシーだと4倍の
約8,000円もかかってしまう。
電車の駅の入口が、目と鼻の先だったこともあり
かなり迷ったが、経験を買うことに決めた。
乗り心地は上記で書いた通りの凄さなので
これ以上書かないが、ドライバーのイラク人
との話は興味深かい内容だった。
彼はイラク・バグダッド出身で7年前にここへ来て
当時からタクシードライバーを続けているらしい。
ちなみに、このスーパー電気自動車テスラ歴は2年。
毎日これを運転出来るなら、タクシードライバー
になっても良いかもなと思ってしまった。笑
イラク人には初めて出会ったのだが
イラク人と聞いて、ある事件を思い出した。
2010年、ストックホルムでテロがあったのだが
容疑者は、バグダッド生まれのスウェーデン人。
最近も欧米ではイスラム国などのテロが続いている。
その事に関しては、あまり話さなかったのだが
同じイスラム教徒として迷惑だと言っていた。
そして空港に着くまでの約1時間、お互いに自分達の
国や家族の事について話した。
イラク人ドライバーは、
「イラクには帰りたくない、仕事が全く無いからね。」
「イラクは気温50度になる逆にここはすごく寒くなるけどね。」
「スウェーデンは本当に綺麗な国だよ。」
「4年前に結婚して、4歳の男の子がいるんだ。」
「日本と中国って言葉は通じるの?」
「東京は大きな街なの?綺麗?」
など。
アジア人が少ないストックホルムで
日本人には、ほとんど会わないらしく、
日本の事はドラゴンボール、トヨタ、寿司など
しか知らないと言っていた。
色々話し込んでいるうちに、あっという間に
空港に到着した。
ずっと130km/hくらいで走っていたという
ことが大きいと思うが、思ったより早く着いた。
国際線のターミナル5へ到着したので
車から降り別れを告げた。
・初めて乗ったテスラ
・初めて出会ったイラク人
今回の旅は最後までサプライズづくしだった。
本当に有り難いことだ。
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