副業感覚で始めた輸入物販だが、数年続けてみて
思わぬ人に出会う機会があった。
ebayというオークションサイトで知り合い
何度か取引をして、数量が増えることで
単なるバイヤーとセラーという関係から
『取引先』という、ビジネスライクな関係に変わる。
そんな、取引先との交渉のためアメリカ南部にある
テキサス州・ラレードというメキシコ国境沿いの街
までやって来た。
そして、ホテルから歩いて10分ほどのレストランで
取引先の担当者と会うことになった。
早めにレストランへ向かい店内で待っていると、
少し遅れて担当者が入ってきた。
前もって、お互い写真交換していたので、すぐに
見つけることが出来た。
担当者はメキシコ系アメリカ人でイスラエルと言う。
仕事の話はすぐに終わり、イスラエルの生い立ちや
メキシコの治安、普段の生活の話などを聞いた。
食事が終わり、ホテルまで車で送ってくれるとの
ことだったので、車に乗り込んだのだが、ハンドルを
握る彼の手を見て思わず、ビックリしてしまった。
なんと、彼は『左手の小指』が無かったのだ。
日本で、やくざが指を詰めた後の様に途中から
切れている感じだった。
その時は正直、怖くなったが、色々話していく内に
そんな心配も消え去った。
結局、ラテン系でノリが良い彼とは、3日連続で
ダンスクラブへ行くなど、意気投合しかなり
仲良くなった。
付き合っている彼女、父親、娘や友達を紹介して
くれてメキシコ側の街へも連れて行ってくれた。
普段は、基本おとなしい性格の僕だが、あの
ラテン系の人達のノリは一緒にいて凄く良いなと
思ったし、開放感がたまらなく心地良よかった。
日本を出て海外へ行くと、今回のように
『今まで気がつかなかった自分』を
発見することが多々ある。
・どんな人が好きか
・どんな料理が好きか
・どんな物が好きか
・どこの国が好きか
・自分は、本当はどんな性格なのか...
など。
そんな様々な物事を、教えてくれたのが
取引先であり、すっかり仲良い友達のようにもなった
『小指が無い、メキシコ系アメリカ人』だった。
・ニューヨークで1ヶ月間「ひたすらカフェでパソコンをカタカタと...」
・メキシコシティで1ヶ月「毎日タコス & 世界一の図書館で仕事」