数年前、僕がまだサラリーマンだった頃
たまたま通った東京駅の通路で
この写真を見て足を止めた。
カラフルだけど、岩のゴツゴツ感がある。
不思議な写真だった。
「どこかの洞窟だろうか?」
そんなことを考えながら、説明文を読んだ。
なんと、これは地下鉄の駅らしい。
場所は、IKEA、H&M、ボルボなどが有名な
北欧のスウェーデン・ストックホルムの
『T-セントラーレン地下鉄駅』
スウェーデンの首都のメイン駅だ。
規模は違えど日本で言うと
今、僕がいる東京駅みたいなものだ。
東京駅の丸の内側はすごく綺麗な町並みだが
僕にとって、所詮は現実世界。
同じ駅なのに、この非現実的な写真を見て
いつか、実際にこの目でみたいなと思った。
見に行くと言っても、デスクワークメインの
サラリーマンが2年に1回行けるか行けないかの
欧米旅行へは、
「もし行けたらラッキーだな。」
程度に、その時は考えていた。
なぜならNY、ロンドン、バルセロナ、
パリ、ローマなど欧米で行きたい候補は
山ほどある中で『おしゃれな地下鉄の駅』
という、理由だけでは弱かったからだ。
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そして、それから年月が流れ
僕はサラリーマンを辞め、自分でビジネスを
している。
ある日、東京駅で用事があり、出かけたのだが
偶然にも、同じ場所を通り、あの写真と再開した。
そう。アートな青い地下鉄駅の写真だ。
ちなみに、この場所は定期的に写真展が
開催されていて、写真が入れ替わる。
あまり東京駅に行かない僕にとっては、
思わぬ写真との再開はすごく嬉しかった。
ぼーっと写真を眺めていたのだが、気がつくと
数年前のまだサラリーマンだった頃の事を
思い出していた。
「自由になったな。」
と言うことを、一番感じた。
時間的、金銭的に。
そんな一枚の写真から、昔を思い出し
『自分の成長』を感じることができた。
そして、その日の帰宅後に、ストックホルム行きの
チケットを予約したのだが、つくづく
『時間的自由』の有り難みを感じる一日だった。
そして、その日がやってくる
ある平日の昼、サラリーマンや旅行者で
ごった返す東京駅を通過し、羽田空港へ。
そして、無事に飛行機は離陸し10時間以上
揺られて降り立った地は、ストックホルム。
『IKEA、H&M、ボルボ』などで有名な
北欧、スウェーデンの首都だ。
到着してすぐにSIMカードを買い
スマホの設定を済ませた。
中心部までの行き方は、ほとんど調べて
来なかったので、『Google Map』を使い
ルートを検索した。
アメリカ、ヨーロッパではスマホさえネットに
つながれば、『Google Map』が
使えるので道に迷うことは少ない。
Googleのサービスが全く使えない中国や
先進国以外の国の場合、話は別だが
ホテルなどの住所さえお気に入りに
登録しておけば、あとは『経路』ボタンを
押すだけで案内してくれる。
そういう点では、欧米への旅は
すごく気分が楽に感じる。
そんな便利なサービスのお陰で難なくステイ先に
辿り着いたのだが、飛行機の遅延などで
到着したのは19時を回っていた。
そのため、その日は近所のレストランで
食事をし部屋でくつろぐことにした。
↓ Airbnbのステイ先。北欧らしいシンプルな部屋だ。
↓ ベジタリアン・レストラン。食べ放題で約1400円(95クローナ)
↓ 中東などイスラム系の食事に近い感じ。かなり美味しかった。
美術館よりも数倍感動した
昨晩は、時差ボケであまり寝られなかったため
今日はゆっくり起きて、11時ころに部屋を出た。
そして、日本から遥々ここまでやって来た
唯一の目的、
『アートな地下鉄駅』めぐりがスタートした。
どの駅も岩のゴツゴツ感にカラフルなアートが
描かれていて、とにかく凄かった。
ちなみに、全ての駅にアートが施されている
訳ではなく、目立つのは十数駅くらいだった。
余計な説明はいらないと思うので
たくさんの写真を載せておこうと思う。
T-Centralen駅(ストックホルム駅)
Radhuset
Tekniska hogskolan
Stadion
Sundbybergs centrum
Thorildsplan
Kungsträdgården (Royal garden)
Fridhemsplan
知らない人に、線路と電車が写っていない
写真を見せたら、
「美術館でしょ?」
普通にこう言われそうだ。笑
ストックホルムに住むスウェーデン人の
サラリーマンや学生たちは、毎日こんな
アーティスティックな場所を通って
通勤している。
特に一番上の、
『T-Centralen駅(ストックホルム駅)』
は、規模は違えど日本で言う東京駅のようなもの。
もし、自分のサラリーマン時代にこんなオシャレな
駅を通り通勤できたなら、かなり良い気分転換に
なっていたかもしれない。
昨日、東京駅を通ってきただけに、特にそう感じ
この『地下鉄アート』が現実の世界に
溶け込むストックホルムの人々が
うらやましく感じた。
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